風色の本だな

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★七夕伝説★

 光る星ライン

おりひめとひこぼし カット

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今日も暑い一日でしたね。

今夜あたりは、夜空を見上げると、天の川が美しく見えるでしょうか?

7月7日は、年に一度の七夕(たなばた)ですね。

「七夕」は中国伝来の星座伝説です。

日本では、笹の葉に七夕飾りをして、短冊に願い事を書いてつるすと
その願いが叶うと言われていますよね。

皆さんは、どんな願い事を書かれるのかしら?

私のお願いは・・・「どうぞ、皆さんに星の数ほどの幸せが訪れますように・・・。」


七夕の星「ベガ星(織り姫星)」と「アルタイル星(彦星)」を探すには
まず夏の夜空に見える「夏の大三角形」という3つの一等星を目印に探します。

「夏の大三角形」は「こと座のベガ星」「わし座のアルタイル星」
「はくちょう座のデネブ星」の3つの星を線で繋いでできるとても大きな三角形です。

こと座の一等星「ベガ」が織り姫星です。

7月7日の夜11時頃には、ほぼ真上に来ています。

こと座は三角と菱(ひし)形がくっついた形をしています。

東を向いて、こと座を見つけたら、その右下を探してください。

3つつながった星が見つかると思います。

それが「わし座三星」で中心の一等星 アルタイルが彦星です。

それでは、今日は七夕にちなんだ絵本を2冊ご紹介します。

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◆『おりひめとひこぼし』七夕に 読む絵本
   矢部美智代 文/ 新野めぐみ 絵 /世界文化社/1987年6月1日
 

七夕の伝説の絵本は何冊もあるのですが、牛飼いが天女の羽衣を隠してしまい、結婚し、二人の子どもをもうける・・といった内容のお話が多い中、この絵本は、より単純でわかりやすく、絵も美しく、とてもロマンチックに描かれています。

むかし、むかし。

大空を「てんてい」という空の神様が治めていた頃のお話です。

てんていには、一人の美しい孫娘がいました。

名前を織り姫といい、てんていのために天の川のほとりで色とりどりの布を織っていました。

ある日、はたの音の合間に笛の音が聞こえてきました。

見ると、天の川の向こう岸で、一人の若者がこちらを見ながら笛を吹いているのです。

若者は牛を連れていました。

はたの音と笛の音は天の川の上を行き交いました。

そして二人は愛し合うようになりました。

織り姫は毎日川岸で彦星を待ち、彦星は毎日、舟で川を渡りました。

そしていっしょに過ごす楽しさに二人は仕事を忘れました。

それを知ったてんていは怒りに燃え、二人を引き離してしまうのです。

紫と薄桃色の色使いがとてもやさしく、美しく描かれた絵本です。

この絵本を読んで、夜空を見上げれば、ちょっぴり切ない、ロマンチックな気持ちになりますよ。

この絵本には雨が降ったら、二人は会うことができないと書いてあります。

さて、今年の七夕の夜、織り姫と彦星は、会うことができるのでしょうか?

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「たなばたプールびらき」
 

◆『たなばたプールびらき』
中川ひろたか・文/村上康成/童心社/1997年5月20日 第1版発行 2000年4月10日第7版発行



こちらは、もう少し小さいお子さん向けの七夕の絵本です。

とても楽しい七夕の夜を過ごせそうですよ。

村上康成さんのユニークで弾んだ絵が、七夕伝説とはミスマッチなのですが、
こんな七夕も楽しいなあとワクワクしてきます。

今日は七夕。
織り姫と彦星は天の川で年に一度のデートです。

二人はなんと、望遠鏡を覗きながら、スターウォッチングを楽しんでしまうんですよ。

そこで二人が見つけたものはなんだと思いますか?

子どもたちが作った七夕飾り。

そこに書かれた、ある願い事を叶えてあげようとするのです。

こんな願いが本当に叶ったら、楽しいだろなあ!

準備体操のところがとっても盛り上がるんですよね。

子どもたちもきっと喜んでくれる、楽しい七夕絵本です。

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